2011年4月23日土曜日

「架け橋」と「祈り」

ぼくを東北の被災地に快く送り出してくれた妻だが、彼女もまた現地(西オーストラリア・バンバリー)で、被災地の支援のために奮闘している。

妻はいま、ぼくらの共通の友人であるフルーティストの奈緒子さんや現地の他のミュージシャンを巻き込んでチャリティー・コンサートを企画している。コンサートのタイトルは「KA KE HA SHI」。会場はバンバリーの街の中央にそびえる美しいカソリック教会「St. Patrick's Cathedral」。ぼくが長々と説明するよりも、妻の作った案内文をそのまま紹介したい。






この教会は数年前の竜巻で修復不能のダメージを受けてしまい、泣く泣く取り崩した古い良い教会だったんです。



その頃私達はこの教会の近くに住んでおり、その一部始終を目撃していました。
町を見下ろす一等地ではあるけれど、駐車場が狭かったり他にも問題があったのか、郊外に移転するような話も出ていました… ところがしばらくして教会再建が始まり、そしてついに1ヶ月ほど前にリオープンしたんです。
この教会は私にとって、まさに再生のシンボルなんです。
同じ天災によって取り崩しを余儀なくされた教会、地震と津波で深く傷付いた人々、私は両者に深い結びつきを感じ、コンサートを開くならここだ!と決めていました。
カソリック教会はガードが堅く、三度断られましたが諦めずに説得を続けた結果、ついにコンサート開催こぎ着けました。
出演者の一人の提案でドア・チケットを使ってラッフルをしようという事になり、地元の小売り店に商品の寄付を募ったところ、思いがけず良い反応があったりして本人かなりジーンときています。
出演者はプロでも企画者がド素人なのですが、このコンサートはきっと良いものになります。
パースからは遠いですが、お時間のある方はどうぞおいで下さい。
お目に掛かれるといいな、と思っています。



5月1日、西オーストラリア・バンバリー、このコンサートはとてもいいものになるはずです。ぼくもあの教会は復興のシンボルだと思っていました。妻はとても根気よく働きかけ、ようやく実現にこぎ着けました。わが妻ながらたいしたもんだと思います。

その原動力は、「何かしたい!」という素朴で力強い気持ちだけなんだと思います。


さて、そのコンサートから5日後の5月6日、キモノ・フルーティストの奈緒子さんが、今度は西オーストラリア大学で単独コンサートをします。これも東北・北関東の被災者の方々へのチャリティーコンサートです。

彼女は芸名を「桃千代」といいます。いや、芸名というよりもリングネームと読んでもいいと思う。それくらい彼女は「桃千代」であることに体を張っています。気合いが入っています。で、そのコンサートのタイトルが「祈り Prayer」。

ここもぼくが長々と説明するよりは、「桃千代」のホームページをご覧ください。ブログもやってます。友人だからというひいき目抜きに、彼女のフルートは素朴で奥深く、すばらしい。

妻の企画しているコンサート、奈緒子さんの単独コンサート、どれもほんとうに聴きに行きたい。でも彼女らは彼女らの場所でがんばり、ぼくはここでもうしばらくがんばります。



2 件のコメント:

  1. 残念ながら今キャンベラなので私はいけませんが、Capelとバンバリーの友達に早速宣伝します☆

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  2. Azさん。ありがとうございます。
    きっとすごくいいコンサートになると思います。

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